すこやかブログ

身体は柔らかいほうがいい?パート2

こんにちは。石井です。

では前回の続きですね。

身体が柔らかいほうがいいか?悪いか?は

身体の柔らかいに基準がなく、

さらに一般の方と、

私達治療家やドクター、スポーツトレーナー等の身体の専門家の

柔らかいに大きな隔たりがあることをお伝えしました。

簡単に言ってしまえば、

すべての関節で参考可動域の値が出れば

「身体は柔らかい」

と言えるかもしれません。

まあ、そんな人間、診た事ないですけどね。

私の仕事上、痛みや不調を抱えていて

ご来院される方がほとんどで、

身体の悩みを抱えている方が患者様として、お見えになるわけです。

「何の不調もなく、今よりも美しくなりたい!と施術される美容整体」

や、

「特に痛みや違和感はないが、今よりパフォーマンスを上げたい!と思っているアスリートを診てるトレーナー」

の方であれば、そんなパーフェクトボディの方も施術されるのかもしれませんが、

当院にいらっしゃる方は、大抵の場合、かなり悪化している方が多いです。

最初の例をあげましょうか。腰痛の患者さんで

立位で前屈していって、手のひらが床に全て付く患者様。

この患者様が逆をやるとどうなると思いますか?

骨盤に手を当てながら、身体を後方に反らしていく運動。

多くの方が前屈では痛みがなかったが、痛みが出る方。

もしくは、痛みは無くても、後方に反らす運動は前屈のような可動域は出ず

窮屈そうに止まってしまう。

腰痛で全く逆の方もいます。

後方への後屈は、物凄く柔軟性があるのに、前屈運動は床に手が付くどころか膝をやっと超えてすね程度で停止。

2人とも腰痛患者さんです。不思議ですよね。

この、同じ腰痛でもできる動きが全く違う患者さん。

この2人に処方するストレッチが全く同じで良い訳が無い、と誰もが思うと思います。

患者さんは、痛みや不調の根本原因が解らなければ

適切なストレッチがわからないんですね。

前屈が得意な患者さんは、後屈が苦手な方が多く、後屈時の柔軟性を高めるか

もしくは、前屈が行き過ぎているのであれば、それを防ぐため

その筋肉、靭帯を強化する必要があります。

筋肉は基本的には、硬い、縮んでいる場所はストレッチで伸ばし

柔らかくて、緩んでいる、伸びすぎている箇所はトレーニング等でアプローチして強化する。

のがセオリーです。

バランスが大事です。

ただ、今、私が申し上げた例はあくまで一例であり、

例外の方もいらっしゃいます。

ですので、自分勝手に判断するのは良くないです。

今は、健康ブームで

本や雑誌、YouTubeやテレビ等でいろいろな情報が、良くも悪くも

簡単に数多く手に入ってしまいます。

これらは、万人に通用するものではありません。

お腹が痛いと言って病院の内科を受診した際に

「先生、お腹が痛いです」

と言って

「じゃあ、このお薬を飲んでください」

とはなりませんよね?

お医者さんは

どんな症状か、いつから痛いのか?痛みの程度は?痛みの部位は?

など

詳しく問診をして

どこの内臓なのか、一つなのか複数絡んでいるのかなど

様々な検査をして確定診断します。

当たり前ですね。腹痛で

胃で胃酸が出過ぎて抑えるお薬か

胃が弱って胃酸が出なくなっての腹痛かで

真逆の薬の処方になります。

ストレッチも同じです。

専門家の診たてが最も大事になりますので

身体に不調があってストレッチ初めてみようかな

とか

もっと痩せたい、きれいになりたいけど

どんなストレッチやトレーニングがいいんだろう

という方は

まず最初は、お近くの

良い専門家の方のアドバイスを聞いてみては

いかがでしょうか?

間違っても

これだけやれば痛みが消える

とは

毎日〇分、こんなに痩せました。

みたいな誘い文句に乗らないでくださいね。

短期的、一時的には効果があるかもしれませんが

中、長期的にはもっとバランスを崩したり

痛みを誘発して治療院にお見えになる方がとても多いです。

そんな万能薬は存在しませんし、なんでも効果があるストレッチもありません。

今回も、少し脱線してしまいました。

どうしても伝えたいことがありました。

身体に関して間違った知識を吸収していってしまう方が多く

熱くなってしまいました。

次回パート3では、参考可動域の話を、もう少ししていきたいと思います。

ではでは。

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