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身体は柔らかいほうが良い?パート3

こんにちは。石井です。

今回は、参考可動域のお話をしていきます。

それと、関節、骨格、筋肉のバランスの話もします。

できるだけわかりやすく説明していきますね。

以前の記事で

「正常な人の関節可動域の平均値」というお話をしました。

これは、個人差が多少あります。

人種差、性差、年齢など。

例を挙げると

アジア人と欧米人は骨盤の理想の角度が違いますし、

女性と男性では、一般的に女性のほうが可動域が多い事が多く、

高齢者と子供では、皆さんのご想像通り

若い方のほうが、柔軟性はあります。

全てをパーフェクトにするというより

バランスよく参考可動域に近づける事が大事です。

ここで1つ、首の参考可動域での例を挙げます。

頚部(首)の屈曲(前に倒す動作)は60°です。

わかりやすくいうと、首を前に倒していって

痛みなくスムーズに顎が身体に付くかどうか。

これが出来ればクリアです。

皆さん、できましたか?

これって、意外にできない人多いです。

特に、肩こりや頭痛がある方。

3人に1人が付かないんじゃないかと思うくらい

可動域狭い方、多いです。

これの根本的な原因は

姿勢不良で頭部が前方変位(頭の位置が理想ラインより前方に移動している)になって

可動域が狭くなっている。

頚椎の前弯の減少(ストレートネックと言われている)も原因の1つです。

元々、7つある頚部の骨は、重力や荷重を分散させる為

真っすぐではなく、なだらかなカーブを描いて構成されています。

このカーブが崩れると、バランスに大きな影響を与えます。

骨格がこのようになっていると、その周辺の筋肉はどうなっているか?

頭の位置が前方に移動しているのだから

首の前側の筋肉は短く縮んでいますよね?

筋肉自体の長さは変わらないのですから。

では、逆に首の後ろ側はどうでしょう?

首の後面の筋肉は、頭が前方にあるので

引っ張られながら、伸びています。

ゴムを引っ張って伸ばしているのを想像してみてください。

ですので、筋肉は引きちぎられながら伸びきっている状態です。

で、肩こりの方に質問です。

あなたの肩こりは、どの部分が痛みや辛さの症状があるでしょうか?

首の前側が痛みますか?凝りますか?

前頚部

それとも

首の後ろ側が痛みますか?凝ってきますか?

後頚部

大多数の方が後ろとお答えしたと思います。

そりゃそうですよ。

輪ゴムをずーっと引っ張っていたら、段々と弾力も失われ、しまいには切れてしまう。

これと同じような事が皆さんの身体に起こっています。

でも、多くの本やテレビ、YouTubeなどを観ていると

肩こり解消体操!!

肩こりにはこのストレッチが効く!!!

など内容をみると、まさかの

後頚部をストレッチさせている。

全てとは言いませんが、数多くです。

これでは、より筋肉は引き延ばされて、弱くなり弾力は無くなり

肩こりは悪化します。

もちろん、やった直後は楽になりますよ。

ストレッチすれば、一時的に血行は良くなりますから。

しかし、その日の夜や

翌日、多くの方は前日より悪化している。

でも、翌日も繰り返しストレッチをする。

なぜなら肩こり体操の回数やセット数が少なかったから

今日はもっと多くしよう!と。

完全に悪循環ですね。

このケースは頭部が前方に移動しているケースでお話しているので

全員には当てはまりませんが、

私も治療院にご来院される方の9割程度の方は

頭部前方変位のゆがみがあります。

皆様、画像検査で分析していますので、これは

明らかです。

これに当てはまらない方は、前述したストレッチのやり方で間違いないと思います。

しかし、圧倒的多数の方は、

「間違ったストレッチ」

をされている事が多いです。

何が言いたいかというと

「症状にアプローチ」してはいけないという事。

最も大事なのは

「根本原因にアプローチ」する事です。

根本原因を把握できると、やるべきストレッチが解ります。

では、今日はこの辺りで。次回、また整理しますね。

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