こんにちは。石井すこやか整骨院の石井です。
今日は、温泉でよく、効く効能が書いてある中に
肩こり、腰痛って書いてあるんだけど、温泉で治るの？
という質問をたまに受けます。
結論、温泉で、肩こり、腰痛、を解消するのは難しいです。
勿論、入った時や入浴後は、身体が温まって、血行が良くなっているので
肩が軽くなったり、腰が痛みが無くなったりします。
しかし、それは血行の改善と神経の鈍麻によって
一時的に痛みや症状が身体に出ていないだけです。
では、なぜこういった事が起こるのか？
浸透という言葉の一般の方と医療スタッフのイメージの違いです。
有効成分や薬効成分が皮膚から身体に浸透したり吸収したりすると
思っていませんか？
答えは吸収、浸透はしません。
正確には、表皮までは浸透、吸収しますが、
皆様が想像しているような、
湿布や化粧水のCMのような吸収や浸透はしません。
後述します。
そもそも、私達の身体や皮膚は、様々な有害物質を体内に取り入れないように
バリア機能が備わっています。
まず、皮膚は表皮、真皮、皮下組織と何層もの構造で出来ており、
これらの防御壁を突破して体内に浸透させるには、かなり細かい分子レベルでなければ到達不可能です。
さらにそれぞれが防御機能を持っていて、外部からの物質の侵入を阻んでいます。
詳しくは割愛しますが、ほとんどは深層まで浸透せず、表層までにとどまって、
血管に入るという事は現実的には考えられないのです。
もし、深層まで入るならシャンプーやボディソープ、ヘアワックスなども身体に浸透し
吸収されたら大変ですよね？
もし、浸透、吸収されるなら、シャンプーのヘアワックスもボディｰソープも口から
食べたとしても、身体に無害な商品でなくてはなりませんし。
ですので、温泉の薬効成分はエビデンス（科学的根拠）はあると思います。
ないと、景表法違反になってしまいますからね。
ですが、浸透したり、吸収されない以上、
浸かっているいる時や、効能も、もって翌日程度でしょう。
要は、一時的な変化なのです。
もちろん、温泉には心を豊かにしたり、
癒されて脳をリラックスしたりと効果もあると
思いますし、私も温泉は大好きです。
ただ、温泉に本気で浸かって肩こりと腰痛を治すんだ！！！
という患者さんが少数でもいるといけないので
ここで解説しました。
あくまでリラクゼーションの一環として
利用される事をおすすめします。
しかし、秋田の玉川温泉など、特殊な温泉も存在します。
詳しくは説明しませんが、
簡単にいうと人間の細胞レベルで細胞に入っていき、
がん細胞に好影響を与えたりするそうです。
これは、稀なケースですが．．．
一番は根本原因の解消ですね。
姿勢を改善して、肩こりと腰痛を治していきましょう。
では、また。
石井すこやか整骨院 院長 石井貴樹
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